今日のひとネタ(gooブログから引越し)

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

アクタ共和国選挙法とは>プリンプリン物語

 再放送中のNHK人形劇「プリンプリン物語」にて、先日の放送に出てきたアクタ共和国支配者選び選挙の場面。今回の投票率は100%で現職のルチ将軍の支持率も100%。

 なんでこういう事になるかというと、そのアクタ共和国選挙法が問題。どういうことかというと以下の通り。

<アクタ共和国選挙法>
第一条
・ルチ将軍に投票するものは投票しなくてもよい。
・投票しないものはすべてルチ将軍に投票したものとみなす。
・したがって、投票所はこれを設けない。

第二条
・ルチ将軍以外の人物に投票したいものは自分で投票箱を作って投票する。
・ただし、そういうことをしたものは死刑に処す。

 こんななので当然投票率は100%、ルチ将軍の支持率も100%になります。そしてこの選挙法を作ったのはルチ将軍。

 これが放送されていた当時高校生だった私は「んな、アホな。」と思って見てただけですが、あれから46年経った現在「ああ、あの国はまさにこんな感じ。あそことかあっちもそれに近いような。」と思うようになりました。

 あの頃から世の中が平和で公平で民主的になっているかというと、まったくそうではなく悪化している気もします。石山透先生は当然独裁国家をおちょくってたのでしょうが、もしご存命だったら今の世の中を見てどんな作品を書いただろうかと想像してしまいます。

 なお、アクタ共和国とは「チリ→アクタ」ということで、1973年のクーデターにより軍事政権が誕生したチリ共和国をモチーフにしているとも言われますが、今回あらためて見るとかなりナチスドイツっぽいですね。空き缶ポイポイはなんのネタかわかりませんけど。

 ところで、今は番組内でやたらと出てくる「アクタ共和国国歌」は、「プリンプリン物語ソングブック」にちゃんと収録されています。このCDは今もちゃんと買えますが、何しろ楽しい歌が多いので興味のある方は是非お買い求めください。そしてこれには「軍曹のエレジー」も収録されてるでございますですよ!

 このCDではこれまで意識せずに「ジプシーのうた」を聞いてて、「なんかやたらといい声」と思ったらベベルが三波豊和なんですね。あれだけ全然曲調が違う感じなのも魅力です。どーですか、お客さん。