先日久しぶりに渡辺美里の「Lovin' you」というアルバムを聴きましたが、これが2枚組でした。デビュー翌年に発表された2ndアルバムですが、それで2枚組というのはあらためて考えてみると凄いですね。
その2枚組アルバムということを考えると、ライブアルバムやベストアルバム以外で2枚組というのは私が持ってる邦楽アーティストでは他にないです。かなり珍しいのではないでしょうか。
一方、洋楽ではビートルズのホワイトアルバムがすぐ頭に浮かびますが、シカゴなんてのは1stアルバムから2枚組でした。当時のことは当然知りませんが、デビューアルバムでいきなり2枚組というのがありだったのですね。
2枚組だと当然値段は上がるし、よほど自信がないと踏み切れないでしょう。曲も普通の倍の用意がいるし。既に人気バンドだったビートルズならわかりますが、新人バンドではそれができたとは。
2枚組で思い出した話はパラシュートというバンドのこと。1981年発売の3rdアルバム「HAERE MAI」は当初2枚組にする予定で録音を開始したものの、レコード会社から却下されたので1枚に収めることになり、短くカットされた曲や繋ぎが唐突だったりするものもあります。
ちなみに、私は当時パラシュートのファンクラブに入ってたので、会報にその件が書いてありました。会報に書いてあったけど一般に知られてないというと、1曲目の「ARESA KORESA」にはスペクトラムのホーンセクションが参加していることもあります。ちょっと「ファンキー身体検査」っぽいフレーズがありますね。
他にスタジオ録音の2枚組LPというと、キャンディーズの「1 1/2」もあります。これは物としてはLPレコード2枚組ですが、曲が入ってるのは3面までで最後の面にはメンバーのサインが入ってたとか。私は当時買ってないのでわかりませんが、ファンの反応はどうだったのでしょうか。
と、2枚組から繋がってそんなこんなを思い出したのでした。ちなみに渡辺美里の「Lovin' you」は1986年の発売でLPとCDの両方出てました。まだ世間ではLPが多かったと思います。私はその前年からCD派になってたので当然持ってるのはCD。だからどうだということはないのですが。