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“わ”で奏でる東日本応援コンサート2026 in東京

 東京国際フォーラムホールAで行われた「“わ”で奏でる東日本応援コンサート2026 in東京」というコンサートに行ってきました。

 これはセイコーグループ株式会社の主催によるもので、名前の通り東日本の震災で被害が大きかった地区を応援するためのコンサート。昨年も行なわれたそうですが、私は今回家族がチケットを申し込んだら当選し行くことができました。実はこの入場料が2000円。

 料金を聞くとお手軽な感じですが、実際は演奏が東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団なので総勢70名ほどのフルオーケストラ。音楽監修と指揮が宮川彬良、出演は登場順で、サーカス、八神純子、渡辺真知子、岩崎宏美、世良公則で、サプライズでジュディ・オングまでゲストで出るという豪華さ。司会は永井美奈子アナでした。

 このイベントの実行委員長はセイコーグループの服部真二氏であり、そのサイトによると「音楽家の故前田憲男さんとともに2011年から被災地各地を訪れ、このコンサート活動を行ってまいりました。」とのこと。

 今回も映像にて、昨年岩手、宮城、福島で地元の人々や子供たちも登場するコンサートが開催されたことが紹介されました。「支援」ではなく、コンサートで被災地の人々を「応援」するという事が強調されていたので、私もその趣旨は理解しました。

 大企業だったりお金のある人がこういう催しをすることは大歓迎。入場料2000円ということで、行く前には会場のあちこちに募金箱がある様子を想像してましたがそんなことはありませんでした。セイコーは太っ腹です。もともとサウンド・イン・Sを長年やってるくらいなので、音楽活動には注力している企業なのですね。

 コンサートは、最初に合唱団によるこのコンサートの歌(だと思います…)が披露され、その後出演歌手が順番に登場するという構成。各自ヒット曲を1曲と、このコンサートのために特別にもう1曲という流れでした。

 ヒット曲は、サーカス「Mr.サマータイム」、八神純子「みずいろの雨」、渡辺真知子「かもめが翔んだ日」、岩崎宏美「聖母たちのララバイ」、世良公則「あんたのバラード」でした。

 もう1曲の方は各自それぞれでしたが、世良公則は朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でも歌っていた「On the Sunny Side of the Street」を披露し喝采を浴びていました。この人は「あんたのバラード」を歌いだした途端に客席がどよめく感じで、ものすごい声量であり迫力ですね。

 その世良公則の前にサプライズゲストとしてジュディ・オングが登場し、この人は服部氏と親交があり数日前にたまたま会って来年のコンサートへの出演を打診したところ、「今年行ける」ということで急遽参加が決まったとの事。実際にプログラムには名前がなかったですし。

 ステージでは、東日本の震災があった際に台湾で義援金を呼びかけるためのテレビ番組を行った際のエピソードを披露していました。「自分は歌でも司会でもなんでもやる!」と立ち上がったそうで、実際本人の言葉で聞くと迫力もありましたし、素晴らしい実行力の人だと思います。今回は普通の衣装(?)で出てきたので、歌は服部氏とデュエットでの「All Of Me」でした。

 このコンサートが宮川彬良が音楽監修と指揮ということで、中間の休憩明けには「宇宙戦艦ヤマト」が演奏され、これがフルオーケストラで聞くとものすごい迫力。そして「好きな曲を2曲やってよいと言われた」そうで、もう1曲はしっとりと「ウナセラディ東京」でした。こちらも素敵なアレンジでした。

 最後には出演者が揃って「花は咲く」を会場も一体になって歌い、休憩をはさんで2時間20分ほどのコンサートが終演。この模様はBS日テレにて4月19日(日)15:00-15:55で放送されるそうです。

 私の席は今回あのホールAの2階席のほぼ最後列。椅子の上に立てば天井に手が届くくらいの位置でステージは遠かったのですが、大迫力のオーケストラと各出演者の熱演でコンサートを満喫できたので本当に満足しています。

 ただ、料金が安いと思うと適当な観客もいて、3列前にずっとスマホをいじってる高齢男性がいたのにはうんざり。隣か前の席だったら「今はやめませんか?」と声をかけたところですが。ずっとLINEをやってて、一旦ポケットにしまったかと思ったらすぐ取り出してまた打ち始めるという。結構でかいスマホだったし、会場がかなり暗くなった時には目立つこと。今思い出してもムカムカきます。

 あとは、出演歌手が退場するとまだ永井アナがしゃべってるのに大半の客が立ち上がって出口に向かいザワザワしたのにも閉口しました。5000人が一斉に帰ると出口が混むのが心配なのはわかりますが、コンサートの余韻なりその趣旨を噛みしめるなりしようという気がないのかと、そこは残念に思います。

 私は宮城、岩手、青森、福島に合計で15年ほど住んだだけのインチキ東北人ですが、東京でこういうコンサートをやっても来る人にとっては所詮他人事なのかなあと思わんでもなかったです。この辺をぼやきだすと、震災後の原発事故からの避難者への誹謗中傷とかあれやこれやを思い出してしまうので、そういう思いを持ったという事だけ記しておきます。余計な事とは思いつつ。

 そして、来年は3月7日にまた国際フォーラムでこのコンサートが開催されることも発表されました。出演者は未定ですが、私は来年も行きたいです。目標はもうちょっと前の席ということで。